今回、雑誌に載ってるような観光ツアーは使わなかった。
自分の性格上、通常のかしこまったものでは満足できないだろうと思い、
一人バリの野性的な街に身を投じた。
少しあみだくじを引く感じに似ていた。
バリでは、10m歩く間に必ず声をかけられる。
フレンドリーにして、ハングリーに。
親切とお金が直結してる感じの人が多かった。
中には、BIKEを止めて店を見ていて色々勧められたが何も買わず出て行くと、
カタコトの日本語で、オレ、ケイサツ、罰金ハラエと言ってくるバカも居た。
しつこかったが、完全に無視して出発した。
疑心暗鬼になっているなか、タイミング良く懐に入ってきた男が現れ、
その男と仲間達に乗ってみることにした。
常に明るく腹黒い雰囲気のバツイチのおっちゃんと、
シャレてるが、頭の震えが一定のペースで訪れる
軽くイカレた感じで、根は良いヤツそうな男と、
一生懸命だが、せわしなくいじられ役の男、
この三人にバリでのサイを投げてみることにした。
お金と女の話しが多く、うんざりしたところもあったが、
一番長い時間を過ごすことになった。
結局最後まで信頼できなかったが、
今、日本に着いて冷静に自分の秤で計ることができ、
今更になって、良くしてもらったという気持ちが芽生え、
ちょっとキツい態度で接した時のことを悔やんだ。
フラットな目線を、常に持つことの大事さと難しさを痛感した。
バリの人達は日々を楽しんでいる。助け合いながらからかい合いながら、
その日その時に日銭を稼いでいく、そういう風に感じた人が多かった。
SEEKMANKIND